[2904] サイボーグ009 by さとぴあ さんへ返信

[2904] サイボーグ009

サイボーグ009 by さとぴあ
パソコンが新しくなったので、2000X2000ピクセルあたりの画面で絵を描くのが普通になってしまいました。
縮小してアップしています。

最近のソフトはメモリ2GBでないと快適じゃないとか、次期WindowsのVISTAは1GBではきついらしい。

今1GBのメモリですが昨年まで使っていた95MBのPC-9821に比べるとメモリは10倍。HDDも80GBで8GBから10倍に。

まともなパソコンを使うといろいろストレスが無くて良いですが、腕があがる訳でも、パソコンで出来る事が劇的に変わったわけではないような気も。

ビル・ゲイツ引退だそうですね。
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200606170032a.nwc

Windows開発販売を終了だったら一波乱で面白いんですけれど(^_^;

■絵

絵は一応009の別バージョン

普通紙に実画材の鉛筆で描いてスキャンしてPainterで色塗り。
1970年代後半、「石森先生お願いですからもう少し丁寧に絵を描いてください(涙)」という読者からの投稿を多く目にしていた時期があったけれど、私はアマチュアだから人が来なくなるだけですむので大丈夫みたいです。「ななこSOS」にもありました。「同人誌はいい、手を抜いても許されるから」「ここ同人誌じゃないんですけど」(ななこさん談)


[2905] Re: サイボーグ009
石森章太郎は、絵よりもストーリーの方がダメだと思ってました。
とにかく大風呂敷を広げたまではいいけど、結局収拾がつかなくなって尻切れとんぼ状態。
その高校の後輩の大友克洋さんも同じ傾向にあって、宮城の人間は「オチ」を考えずに突っ走るのかなあと…

[2906] Re: サイボーグ009
漫画って、そういう傾向ありますよね、

「北斗のケン」もラオウを倒して終わりに
すれば良かったのに、最後は黄昏がれていました。

009もケンシロウもラストが難しくなったら
取り合えず、旅に出すみたいですね。

絵というか、キヤラクターの描き方が
少し変わりますよラストって。


[2907] Re: サイボーグ009
ストーリーの風呂敷をひろげてたためた作品の方が少ないという意見もありますね。
エヴァンゲリオンも大風呂敷を広げてたためなくなって、だいたい監督が最終回がどうなるかわからないけれどライブ感覚で作ってますとかいいつつ、なんじゃこりゃぁ!
でしたから(^_^;

でも、貞本さんのコミック版の人気は高く、今でも読者は多いし単行本は山ほど売れ、10年前に10年後にこんな作品なんていわれているでしょうねなんて記事がアニメ誌にあったりしたけれど、忘れ去られるでもなくやはりそれでもエポック的作品だと認知されですし。

部分部分のセンスをとれば石森章太郎は最高でしょうし、庵野秀明もそうだという事なのかもしれません。


[2908] Re: サイボーグ009
かなり間があいちゃったけど。

>部分部分のセンスをとれば石森章太郎は最高でしょうし

大友さんに関して言えば、デビューから全盛期当時の影響力は計り知れないものがありました。
影響を受けたと私が思っていたのは、「福山庸治」「山本おさむ」「守村大」「内田善美」(まだまだいたと思うんですけど、忘れちゃった)。その後有象無象が大友さんのエッセンスをそれなりに頂戴して自身の糧にしていったと思っています。
石森御大の影響力はそれ以上だったでしょう。手塚先生より当時の現代的センスがあって、スピード感が抜群。さらに後年、手塚先生が避けていたエロティックな漫画も難なくこなしていたし。

それでもやはり……創造者としての哲学というものが手塚先生より劣っていたと言わざるをえないんではないかと。
厳しいことを言えば、亜流でしかなかったと。機をみるに敏であったが、それ以上ではなかった。
それは庵野氏も同じ。

これ以上書き込むと雰囲気が悪くなりそうなので(もうなってるかな?)よしますが。

でも、むかし仲間内(アシスタント)ではやはり石森さんの評価はそんなもんでした。

※気分悪くされたのであれば削除して下さい。


[2909] Re: サイボーグ009
まぁどの作品のどのページを観ながら話したらいいのかという部類の評価の部分もあるので、テキストだけだとちょっと話が難しいかもしれません。

大友さんに関してはちょっと面白い視点があって、comic新現実誌上でみなもと太郎さんと大塚英志さんが、大友さんが絵を描き込むとして、それは漫画として必要なのか、それじゃ単なる絵じゃないかという会話をしているんですね。

コマワリや漫画独自の表現ではなくて絵になってしまったものでも受け入れられるようになったから、アメコミが日本でも受け入れられるようになったのではないか。実は漫画の後退なんじゃないか?という意見ですね。

石森章太郎先生に関して言えば、枚数を描いた人ですから、かなり昔の漫画志望者の人達の間でも自分たちが石森章太郎のように描いたら編集は許してくれない。
石森は質より量とまでいっていたようですし。
でもこのあたりはねたみもちょっとあるんじゃないかと思ったりします。

それから、ネタが今にして思えば、有名なSF作品の焼き直しがほとんどで独創性が無いともいわれていますね。


[2911] Re: サイボーグ009
>実は漫画の後退なんじゃないか?

う〜ん、この文だけではよく分からないんですが、大友さんの表現は手塚治虫以降のマンガのスタイルからポーンと外れたところから出てきたと思ってます。(基本は踏襲してはいますが)
それが驚きかつ新鮮であった。だから「後退」という意見がわかりません。どういう文脈での発言なのか、もしよかったらもう少し詳細を書き込んでくれませんか?興味津々♪

ま、なんだかんだ言っても80年代前半までは様々なマンガが出てきて、もう出尽くしたかなと思われていたら、デジタルによる表現が出現し、マンガはすでに第3ステージ。のらくろ→手塚→デジタル

ついて行けそうで…行けなさそうで…やっぱついて行けてないかなあ。


[2912] Re: サイボーグ009
私自身が興味ある部分なんで、みなもと太郎さんや大塚英志さんの本意がどこにあるのかもう少し知りたいですね。
ただ、出典は明確にしておきます。

大友克洋さんが大きな存在だからこそひきあいに出されているのだと思いますが
童夢での、人が壁にたたきつけられると周囲のコンクリートがへこむ表現を作った。ただそれだけの人という感じでかかれていますね。

窓ガラスが吹き飛ぶとして、こんなに枚数を描く必要があるのか?とか。
浦沢直樹さんについても、この人が今の漫画界の宝で最高峰といわれると、そんなものなのかといった感じで対話がすすんでいます。

手塚漫画については、フルアニメをみてきた世代は、ここでフルアニメ的に手塚漫画のコマが見えるけれど、今の読者にはコマが動いてみえていないんじゃないかとか、意味部かな会話が。

みなもと太郎さんは、今の人はわざとこういうコマワリをしているのだとばかり思ったと書いているんですが、そうじゃなくてそういう風にしかコマが割れなくなってきているんだと。

大友克洋さんの作品をただの絵になっていると評価してから、さらに別な作家にふれて、全体として後退なんじゃないか?そんな文脈だと解釈しているんですが

いかんせん読み返していないので、孫引きの問題もちょっとあるかもしれません。
あとで、おそるおそる読み返しておきます。


[2913] Re: サイボーグ009
大体の内容が読み取れそうですね。
そういう意見は昔小林よしのりが言ってたような…東大一直線の頃。(この人がまだ福岡にいたとき、一度アシで行ったことがあるので、その時かな)
内容より絵が重視されることが段々と多くなり、同じ原稿料での労力として無駄だとかなんだとか言ってた。
ま、ここからあたりから「まんがファン」が「おたく」として存在しだしてきたんだろうと思われます。読者としてどこかしら細かなところに注目し、蘊蓄を語りだすと。
ただ、「おたく」第一世代の大塚英志が言うってのが不可解なので、やはりそこのところの詳細を知りたいですね。
詳細うpキボン

[2914] Re: サイボーグ009
>詳細うpキボン

すみません。大友さんがイコール漫画の後退とは直接かいていないですね。

後退とあるのは、アフタヌーンとかの作品を読むと読みにくい。これはわざとではなくてコマワリが下手なのではないか。
手塚が7頁で、事件の始まりから次の物語への導入を描いてきたものが、ちばてつやから四倍のページ数を使い始めた。

絵が細かく描いてあればよくてコマワリが重要視されなくなったのは漫画の後退で、アメコミのような動きの無いものが読まれるようになったのはそうした漫画になれてきた為。

大友克洋がすごいというのは絵であって、大きなコマにディティールを描きこんでいるという事になってしまいはしないか


読み返してみても、これらは本当に大塚英志さんとみなもと太郎さんの対話形式なので、ここで主張的に書くのは難しいかな。
ただ、大塚英志さんは、大友克洋は絵がすごいという以上の評価は知人の周囲でも無かったとまで書いてますね。

私自身は、大友克洋さんのアキラが読めなくて全巻買って読まずに古本屋に売りにいきました。

童夢は、一度古本屋に売り払ってからまた買いました。
今でも版を重ねて絶版にもならず、ずっと売られているのには驚きです。

手元の本はたしか120刷を超えているはず…

他、ヘンゼルとグレーテールという童話を題材にした大きな本があるんですが、これはずっと持っています。
このあたりの作品は読みやすいとも思います。

それから、ストーリー重視でない初期短編作品「ショートピース」なんかはかなり好きです。


[2915] Re: サイボーグ009
お手数かけさせて申し訳なかったです、さとぴあさん。

やはり「おたく」の論理になっちゃってますね、大塚さん。
マンガにルールは本来ないと思ってますが、蘊蓄を語りたい人には「ある型」に沿った方法論でなきゃ論が立てられないのかなと、いじわるに思ってみたりして。

大友さんの本はもうほとんど持ってますよ。ヘンゼルとグレーテルのやつも。大友さんはやはり『ショートピース』『ハイウェイースター』『さよならにっぽん』のような、ごく日常のエピソードを扱ったものの方が人物が生き生きしてて面白いですね。
壮大な話しは……既に書いちゃったけど、やはり彼には無理。「スチームボーイ」なんて、そのひどさの集大成のようなアニメだったし。

でも大友さん、もうマンガの方へは戻らないと言ったらしいので、それが残念ですね。

おお、ここは石森章太郎について語るはずだった……どこで脱線しちゃったんだろ?
あ、原因は私か。


[2916] Re: サイボーグ009
大塚英志さんの場合、漫画原作者として、指定していないディディールができあがってきてとまどう事があるという文脈もあるようでした。

ちょっと訂正
手元の本はたしか120刷を
手元の「童夢」をみたら、2000年8月4日第59刷発行でした。
初版は、1983年8月18日。


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